早島町歴史民俗資料館

更新日:2025年03月06日

施設概要

早島町の南部は、天正年間の「宇喜多堤」築堤を始まりに、児島湾の干潟を開いていった干拓地です。この新たな大地に、人々はい草を植え、畳表の一大産地となりました。

早島町歴史民俗資料館は、早島町の伝統的産業であるい草とい製品に関する歴史を、資料や道具を通して今に伝える資料館です。

早島町歴史民俗資料館

利用ガイド

  • 住所 早島町前潟237(早島町中央公民館敷地内)
  • 開館時間 9時~17時
  • 休館日 月曜日、年末年始(12月28日〜1月4日)
    • (注意)但し月曜日が祝祭日の場合はその翌日(火曜日)を休館します。
    • (注意)見学ご希望の際は事前にお問い合わせください。
  • 電話番号 086-482-1511(早島町生涯学習課)

展示コーナー紹介

HS2

い草の栽培

かつてのい草の栽培の様子を写真や道具で紹介しています。真冬に薄氷を割りながら一株ごとに丁寧に植えられ他い草は、7月頃には背丈ほどに成長し、暑さの厳しい中刈り取られ、泥染めや天日干しなどを経て製品となります。

HS3

織機の変遷

畳表を織るための織機を、実物や写真で紹介しています。全てを手作業で行った座機(ざばた)を始まりに、足踏み式中継機、ロール式の動力織機等、時代とともに進化を続けた織機の変遷を見ることができます。

書物の中の畳表

書物の中の畳表

江戸時代早島は、備中の畳表の生産流通拠点として栄えました。そして早島で織られた畳表は「早島表」の名で大坂や江戸へ出荷され、全国に知られるようになりました。ここでは、当時の書物等の中に見える早島の畳表を紹介しています。

畳表

畳表

畳表は住居の敷物として古くから作られてきました。近世の畳表は大きく分けて藺表と七島表があり、備中・備後は藺表の中心的産地でした。このコーナーでは、早島表、備後表、七島表といった各地の畳表や、さまざまな種類の織り方の畳表を展示しています。

HS7

花ござ

色付けしたい草で模様を織りなす「花ござ」は、茶屋町の磯崎眠亀(いそざきみんき)が発明した「錦莞莚(きんかんえん)」と呼ばれる敷物を元祖とし、様々な製品が作り出され、国内外で広く流通しました。ここでは、錦莞莚、捺染花筵(なせんかえん)、絹巻紋花筵(きぬまきもんかえん)といった、様々な技法で織られた色とりどりの花ござを展示しています。